ここ二ヶ月ほど、生活上の最優先事項が断捨離活動だったので、せっかく少し習慣化していた読書メモを書いておらず、早くも内容を忘れ始めています。

というわけで!書かなければ書かなければ…と思い続けていると心の負担がハンパないので、とりあえずここ二ヶ月ほどで読んだものを簡単にまとめておくことにします。

Off to Be the Wizard

【あらすじ】
ある日マーティンは現実の世界を思い通りに操作できるプログラムを手に入れてしまう。しかし預金残高を増やしたことがバレて、警察から逃れるために中世のイングランドへ。
そこではすでにマーティンと同じプログラムを手に入れた者たちが魔法使いとして暮らしていた…。
【感想】
Amazon、Goodreads、Audibleの3方向から猛烈にプッシュされ、表紙も可愛かったのでつい買ってしまったけど、何だか設定が薄っぺらいというか突っ込みどころが満載で、「これってどうなんだろう…」といちいち考えてしまって物語に入り込めなかった。
あまり深く考えずに、ノリで楽しめたら良かったのでしょうがダメ。3作まで出ているようだけど、もうおなかいっぱい。まとめて買わなくて良かった…。

The Sixth Extinction: An Unnatural History

【内容】
地球上では今までに大規模な絶滅が5回起きており、それらの原因は隕石の衝突や氷河期などの大きな自然災害が原因であった。現在、未だかつて無いスピードで多くの種が絶滅しており、2050年には種の半分が絶滅してしまうかもしれないと言われている。それを阻止するために奮闘する最前線の研究者の様子が書かれている。
【感想】
この手のやたら危機感のみを煽るものとは違い、淡々と書かれていて読みやすかった。第一章から苦手なカエルの話だったのでいきなり心が折れそうになったが、iPhoneのKindleの読み上げ機能を使って強引に読み(聞き)進めた。隕石や氷河期と同じレベルのインパクトを地球に与えてしまっている人類の罪深さがよく分かる。この恐ろしいスピードで絶滅が進んでいるまっただ中に生きているにもかかわらず、身の回りであまり大きな変化を感じることがないために無関心になってしまうのは非常に危険だと感じた。

What If?: Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions

【内容】
元NASAのロボット研究者だった著者が、自身のブログに寄せられた質問に科学的に答えた内容を書籍化したもの。
【感想】
「NYからロンドンまでレゴで橋をかけたら何個使う?」「地球上のみんなで同時に月をレーザーポインターで差したら色は変わる?」などまるでジョークともいえるような質問に対して真剣に答えているのがとてもおもしろく、最後まで飽きずに聴けた。こんなおよそ現実的ではないようなこともすべて科学的根拠や計算で説明できることに感心するとともに、こんな面白い質問を思いつく人も脳みそが柔軟だな〜と感心した。

Dark Summit: The True Story of Everest’s Most Controversial Season

【内容】
2006年5月16日、イギリス人登山家のDavid Sharpがエベレストの頂上近くで死亡したが、死に瀕している彼を他の40名の登山者たちは通りすぎていたことから議論を呼ぶ。
【感想】
エベレストには本当に魔物がいると思う。瀕死の人間を助けるというのはほぼ登頂を諦めることを意味する。人命が最優先と分かっていても、夢にまで見たエベレスト登頂を目前にして、数ヶ月の準備期間と数百万の資金(入山料だけでも)も放り出して、自分の足を一歩前に出すのすら困難な環境で見ず知らずの生死もよく分からない人を助けるという決断をとっさにできるのだろうか。8000メートルを越えたデスゾーンでどこまで良識のある判断ができるのだろうか。
David氏の母親は息子の自己責任とは言っているものの、関わった全ての人間にとって後味が悪く、いたたまれない想いを一生抱き続けるであろう悲しい事件だ。
登山物は洋書和書問わずよく読むが、一度も自分で登ろうと思ったことはない。むしろ「山はやはり見て楽しむものだ。決して登ってはならぬ。」という思いが強くなるヘタレな私。
エベレスト登山に関しては多くの作品があって、全てが同じ出来事を扱っているわけではないので一概には言えないけど、Into Thin Airが一番かな。これが登山モノを読むきっかけになった。

Run, Boy, Run

【あらすじ】
第二次世界大戦下のポーランド。ゲットーから脱出したユダヤ人少年は、その時まだ八歳だった。森と農村を放浪する過酷な日々は、少年から片手と過去の記憶 をうばった。けれども、少年はけっしてくじけなかった。あどけない笑顔の持ち主は、知恵と力をつくし、ときには友情に支えられて、ホロコーストの嵐を生き ぬいていったのだ。 (Amazonより)
【感想】
この夏に日本で映画が公開されるという記事を見てつい買って読んでしまった。実話に基づく ストーリーで、著者のウーリー・オルレブもユダヤ人強制収容所や隠れ家生活の体験者である。ユダヤ人というだけでこれほどの迫害にあわねばならなかった理不尽さは、読んでいて胸が苦しくなる。今の日本で何も考えずに暮らしていると、8歳の少年が名前変え、国籍を偽り、ユダヤ人ではない架空の人生を自身に摺りこんで生きていかねばならない状況など想像もできない。迫害する者もいれば、自らを危険に晒してでも手を差し伸べる者もいる。このような物語を読むと、極限の状況になった時に自分はどちら側の人間になるのだろうかといつも考えてしまう。

Missoula: Rape and the Justice System in a College Town

【内容】
モンタナ州のミズーラはモンタナ州立大学がある典型的な大学街。大学のthe Grizzliesという優れたアメフトチームのメンバーが起こした性的暴行事件から、数々の暴行事件が明るみに出てくる。
司法省が調べた350件の性的暴行事件のうち、正当に扱われているのはほとんどなかった。
【感想】
ジョン・クラカワーが好きなので購入。
衝撃的としか言いようがない内容。ミズーラではグリズリーズの選手たちはスターなので、彼らに暴行されても被害者側が非難されてしまう。
加害者側にどういうことがレイプなのかという認識がなく、自分がレイプしたという自覚がないというのも怖かった。心身ともに傷付けられた上に、加害者にはその認識がなく、あげくのはてに自分が責められるなど、
この著者の作品は、緻密に生々しく状況を説明し、様々な角度から書かれているので好き。まだ読んでない作品もあるので、読みたいリストに追加した。

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簡単なメモのつもりが長くなってしまった。
最近Podcastを聴く時間が増えてオーディオブックを聴く時間が減っていたのが顕著に現れ、年50冊ペースから2冊ビハインド。

余談ですが、ライティング強化のための訓練として、ジョン・クラカワーのInto Thin Airの日本語版を見て英文に翻訳したりしています。ネイティブに添削をしてもらいつつ、英語版とも比べてみますが結構面白いです。
翻訳家になるつもりはないのですが、普段添削用に自分で何かを書くときとはまた違った表現の勉強になっているので、細々と続けていこうと思います。

  • yuko

    えみたんもOff to Be the Wizard にひっかかったのね・・・。私もAudibleに激ブッシュされ、評価も4.5くらいあったのでワクワクしながら聞いたのに(T_T)。えみたんと全く同じ感想でした。どうしてあんなに高評価なのが謎な作品でした。

    Dark SummitとInto Thin Airも読んでみたいなぁ。

    • http://kovlog.com/ kov2057

      Audibleの推し具合がハンパなかったよね…。どこの評価を見ても良かったからうっかりポチってしまったよぅ(ヽ´ω`)

      登山モノの作品のレビューを見ると「でもやっぱりInto Thin Airが一番だよね」っていう人も多いので、ぜひ読んでみて〜。

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