Dog on It: A Chet and Bernie Mystery (The Chet and Bernie Mystery Series)

【あらすじ】

Bernieはウエストポイントを卒業しているエリートだったが、今はパッとしない私立探偵。相棒の大型犬Chetと生活のために仕方なく浮気や離婚の調査を行う毎日。ある日、高校生の娘が行方不明なので探して欲しいという母親からの依頼で誘拐事件を調査をすることになる。身代金の要求もなく、一度は娘も帰ってきたので単なる家出と思われていたが…。

【感想】

何か面白そうなミステリーがないかと前々から探していた時に、ふとこの作品のカバーが目に止まりました。

「何これ、うちの犬そっくりやん…。」

ここですでにもうノックアウトです。

この物語は語り手がこの大型犬Chetです。
よく犬が人間の言葉を話している小説もありますが、Chet目線でストーリーが展開しているだけで、人間と会話ができている訳ではありません。だから意思疎通が上手くいかずにもどかしいところもあるのですが、それがまた面白い。

英語を読んでいて、イディオムなどに「あれ?」と思うようなことがありますが、Chetも犬なので分かりません。
「からかう」という意味のpull one’s leg も、Chetにとっては「だれも足に触ってもないけど…?」となったり、wild-goose chase(無駄足)といった時も「よく聞くけど、実際に野生のガチョウなんて追いかけたことないけど」と思ったりと、私も共感しました。

とにかく、かわいい。
Chetがかわいい。犬、特に大型犬と暮らしたことがある方なら「わかるわ〜〜!!!!」という場面がいくつもあること間違いなし。
中には、いくら何でも犬はそこまで賢いものなのか…?と思うところもありましたが、Chetがかわいいから良いのです。

女子高生の行方など正直どうでもよくなってきて、ただただ「Chetがんばれ!」「Chet危ない!」「Chetかわいすぎ!!!!!!」と、Chetのことばかり気にしながらガンガン読み進めてしまった気がします。
ストーリーは単純だった印象もありますが、Chetがかわいいから良いのです。
読み終わった後は、愛犬を眺めながら、「今こんなこと考えてるのかな…。」と色々と脳内アテレコしたりしてしまったり…。
ミステリーを読んだという感覚があまり残っていませんが、陰気な主人公がジメジメジメジメ謎を追っていくものよりも断然読後感は良かったです。
Chetがかわいいから良いのです。

現在ミニシリーズを除いて7作出ていますが、あまり立て続けに読むと飽きそうな気もするので、ちょこちょこと読んでいこうと思います。

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