Not a Penny More, Not a Penny Less
Jeffrey Archer

【ストーリー】
アメリカの富豪Harvey Metcalfeの策略で、オックスフォードの教授、医者、画商、貴族の四人の男たちが騙されて大金を失うが、4人が綿密な計画を立ててHarveyに騙し取られた金を取り返す。取り返すために使った経費も含めて、1ペニーも過不足なく、しかも取り返されたことを本人に気付かれないように。

【感想】(めちゃくちゃネタバレしてます)

昨年クリフトンクロニクルの最終巻が出たので、せっかくなので以前に読んだことがある1巻も含めて通しでもう一度読もうと思っていた時に、「ジェフリー・アーチャーだったらやっぱり”100万ドルを取り返せ”も面白いから読んでおかないと〜。」とおすすめされたので読んでみました。

100万ドルを騙し取られた4人の男たちが巧妙に取り返す物語…と聞いた時に「こういう内容で40年ほど前に出版された本だとイライラしそう。」と思ってしまいました。思いっきり時代劇ではなく、ちょこっと昔の話の場合は「今ではスマホあるからこんなことしなくていいのに。」とか「ネットで調べたら一瞬やで。」とかいちいち違和感を抱いてしまうものもあるのですが、テンポが良く、ストーリーも面白いので特に気にせずどんどん読んでしまいました。

人間って知らない分野のことをその道のエキスパートに上手に話されると、簡単に騙されてしまうものですね。
特に儲け話は欲を出してホイホイ騙されそうなので欲張りな私も気をつけなければ…と思わずにはいられませんでした。

途中から「アンは実は娘だったってオチじゃないの?」と思っていたので、当たった時は「よっしゃ!!!」と小さくガッツポーズしていましたが、最後の最後のあのオチは全く予想してなかったし、それに対する登場人物たちの反応もスマートでとても読後感スッキリでした。
投資詐欺に合った男たちが仕返しをするハラハラ・ドキドキサスペンスものと思っていましたが、読み終わってみるとコメディー寄りの印象です。

Harveyは前半は強欲で腹黒い嫌な感じの人間でしたが、後半で騙される側になると憎めないかわいいおじさんに見えてきました。これがコメディー寄りに思えた理由の一つかもしれません。コロッと騙されているのに、気付かず喜んでお金を払ってしまっているところが無邪気で間抜けなかわいいおっさまに見えてきます。

Harveyの指示で4人を騙した(自分も騙されていたわけだけど)Davidはあの後どうなったのか気になります。
変装ってそんなにバレないものなのかも気になりましたが、そんなことより二番目の作戦はアカンやつな気がしてたまりません。
あと、色ボケ貴族はアン頼りで結局何も作戦を考えてなかったような。アン、良いのか、こんないい加減な男と結婚して。
気になったことはそのあたりでしょうか。

クリフトンクロニクル。ぶっ続けで7冊は途中でお腹いっぱいになってしまいそうな気もしてきました。



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