The Martian
Andy Weir

【あらすじ】

NASAの3度めの火星有人探査ミッションAres3だったが、火星で激しいストームに遭い、メンバーの1人であるMark Watneyはアンテナが刺さったまま飛ばされてしまう。バイタルサインもなく、宇宙服に穴が開いては生存の可能性がないとしてそのまま置き去りにされたが実は奇跡的に助かっていた。次のAres4が到着する4年後まで何とかして生き抜こうと、植物学者としての知識を活かして食料を栽培するなど奮闘する。しばらくしてNASAがMarkの生存に気付き、救出作戦が開始する。

【感想】なるべくネタバレしないように努力はしております。

事故で火星に取り残された男のサバイバル物語…という程度の前知識しかなかったので、もっと生きるか死ぬかのシリアスで重い雰囲気の作品を想像していましたが、明るく前向きに次々と難問を解決していく主人公Markに良い意味で裏切られ、最後までとても楽しむことができました。
オーディオブックで聞きましたが、ナレーターがとても上手く、マークの前向きで明るい性格がよく伝わってきました。オーディオブックはナレーターによって作品が何倍も良く感じたり、逆の場合もあったりしますが、今回は当たりだったと思います。

トンデモSFものもたくさんある中、かなり科学的にも正確に書かれているらしく、ちゃんとした知識がある人もモヤっとしたりしないとのことです。
4年生き延びるためのカロリー計算や食料確保の方法など、問題にぶち当たるごとに科学的な話が出てきますが、だからと言って小難しい説明が続くわけではなく、Markのジョークまじりの軽妙な語り口の日誌形式なので科学は苦手な人でも楽しめるのではないでしょうか。救出作戦に奔走する地上との場面転換もあるので飽きる暇もなかったです。
植物学者というと何となく地味な印象ですが、Mark1人火星に置いておけば何でもやってくれそうな勢いでした。

今年映画が公開されるようで楽しみです。
Mark役はマット・デイモンということで、なかなか良いキャスティングだな〜と思いました。

  • http://yukomillennium.com yuko

    土壌菌のいない火星でジャガイモ栽培とか絶対無理。水素から水を作るとか、私だったら基地ごと派手に吹き飛ばしてると思いました。地球から持ち込んだDVDを見ながら水と食料が尽きるまでふて寝するというのが無難な過ごし方かと。

    科学的な事が詳しく書かれている割には面白く読める本だったよね。

    • http://kovlog.com/ kov2057

      よく映画で見るような宇宙ものとはちょっと違って面白かった〜。
      架空の人物だけど、あの底抜けの前向きさは見習わねばならんと思ったわ。やっぱり私もふて寝して過ごすと思う。

Post Navigation