【マンガ】辺獄のシュヴェスタ

辺獄のシュヴェスタ

評価★★★★☆4.5


【あらすじ】
16世紀、神聖ローマ帝国。 罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。 魔女狩りを指揮する修道会の処刑で 家族を失くした「魔女の娘」エラは、 魔女の子供達を集めた女子修道院に収容された。(Amazonより)


【感想】(ネタバレあり)
作者の「バトルグラウンドワーカーズ」が面白かったので購入。
過酷な環境に放り込まれた少年少女が何やかんやして脱出する…という話は割と好きなので最初から物語に引き込まれました。「約束のネバーランド」も流れは同じでしたが、あちらの主人公は光属性であり、こちらは闇属性主人公といったところでしょうか。

主人公エラは育ての母親を殺した修道会の総長を殺そうとしますが、本人はそれを復讐とはみなしません。復讐は自分が受けたことに対して行うことなので、総長を殺すことは自由意志の暴力であるとして決して正当化しません。このような考え方の主人公なので修道会との心理戦も面白いのですが、問題解決の方法も面白いです。
エラや仲間たちが困難に立ち向かって成長していく様も見どころで、「こいつは一番先に死ぬか裏切るな…。」と思っていたヒルダの成長ぶりを見た時は胸が熱くなりました。

エラは最後までブレずに目的を果たしましたが、総長との対決が少し呆気なく終わってしまったように感じました。最終巻(6巻)で一気に進んでもったいなかった気もします。もっと意地悪キャラにも意地悪さの限りを尽くしてもらいたかったです。

海外YA小説にありそうな作品という印象だったので、スピリッツはこのようなマンガも掲載するのかと少し驚きもありました。(スピリッツを毎週読んでいたのははるか昔なので、今はどのような雰囲気かは分かっていないのですが。)


6巻というコンパクトな長さで完結していたので一気に読んでしまいました。満足です。
DMMのセール期間はついマンガを買ってしまうためにマンガばかり読んでしまうのですが、年に3回の祭りと思って素直に楽しもうと思います。


今回購入したものの中に「チ。 ―地球の運動について―」と「葬送のフリーレン」があるのですが、これは完結していないので読み始めるのを躊躇っています。「九条の大罪」はうっかり読んでしまい、続きが気になって仕方ありません。

  1. DMMセールは1月20日まででしたね。選ぶ時間がたっぷりあったのに目移りして決められない〜。九条の大罪、クズばっかり出てきます?内容が気になります・・・

    • セールが始まった時はまだまだ時間はあると思っていたのですが、気が付けばもう終了目前ですね…。
      「九条の大罪」はクズがたくさん出てきますが、同じ作者の「闇金ウシジマくん」もクズだらけなので、後味の悪い話が好きならオススメです。ひょっとしたら自分も巻き込まれるかもしれないと思えるような怖さがあります。