【読書記録】「可燃物」米澤穂信

「可燃物」米澤穂信

可燃物 (文春e-book)

【評価】
★★★☆☆

【あらすじ】
余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。 
群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の周りの雪は踏み荒らされておらず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」) 
連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。

文春BOOKS 紹介ページより抜粋)

【感想】
短編集なのでテンポ良く読むことはできたけれど、主人公の葛警部があまりに淡々としていて何となく物足りなく感じました。事件の真相が明らかになって驚きはあったものの、盛り上がりに欠けたのは主人公の人柄にも原因があったような気がします。優秀さは伝わるけれど、人としてあまり魅力が感じられなかったので入り込めなかったのが残念。とはいえ、睡眠不足気味でいつも食事が菓子パンとカフェオレなのは心配になりました。お身体を大切に…。
シリーズ始動と書いてあったので今後に期待しています。

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